「住宅ローン減税」の超簡単概要
(※この記事は2022年8月現在の情報、制度を元に書いております。)
この記事は、「住宅ローン減税とは何か?」について詳しく紹介する記事ではありません。
この記事で言いたいことは、下記の2点のみです。
○「住宅ローン減税」の力は絶大なので、必ず申請しよう!
○「繰上げ返済」は住宅ローン減税期間が終了してから始めないと損をする!
現在の「住宅ローン減税」を超超超簡単に説明・定義すると、以下になります。
「サラリーマンの場合、最長13年間、年末のローン残高の0.7%が所得税還付金として戻ってくる。
また、確定申告は入居した最初の1年目だけ行う。
次の年からは会社が年末調整で全てやってくれる。」
(2023年12月31日までに入居して住宅ローン減税を申請した人の場合)
(この説明文を考えるのに、この記事で一番頭を使ったと思います。。。)
(それほどの簡単概要説明です。)
上記の概要は、様々な条件付きでの住宅ローン減税の定義ですが、的は外れておりません。
大多数の方が当てはまる定義です。
↓「住宅ローン減税」について詳しく知りたい人はこちらのサイトにどうぞ↓
住宅の補助金・減税・優遇制度オールガイド:運営者:KENさん
https://www.sumai-fun.com/money/
上記のサイトは、私には理解できないくらいの、住宅に関する情報量が詰まっているサイトですので参考になります。
「住宅ローン減税」の力は絶大なので、必ず申請しよう!
「住宅ローン減税」の概要を前章で説明しましたが、実際どれくらい効果があるのかを検証してみましょう。
これ以上簡単なシミュレーションはないくらいに、簡単な計算表にしてみました。
もう一度住宅ローン減税の概要をおさらいすると、
「サラリーマンの場合、最長13年間、年末のローン残高の0.7%が所得税還付金として戻ってくる。
また、確定申告は入居した最初の1年目だけ行う。
次の年からは会社が年末調整で全てやってくれる。」
でした。
<条件>
○借入金(ローン金額):3000万円
○毎年、100万円ずつローン残高が減る返済をするものとする。
<結果>
1年目はローン残高が3000万円あるとすると、所得税の還付金(戻ってくるお金)は、
3000万円×0.7%=21万円となります。
2年目以降は、100万円ずつローン返済をすると設定したので、
2年目:2900万円×0.7%=20.3万円
3年目:2800万円×0.7%=19.6万円
4年面:2700万円×0.7%=18.9万円
5年目:2600万円×0.7%=18.2万円
6年目:2500万円×0.7%=17.5万円
7年目:2400万円×0.7%=16.8万円
8年目:2300万円×0.7%=16.1万円
9年目:2200万円×0.7%=15.4万円
10年目:2100万円×0.7%=14.7万円
11年目:2000万円×0.7%=14.0万円
12年目:1900万円×0.7%=13.3万円
13年目:1800万円×0.7%=12.6万円
◎13年間の還付金の合計は、218.4万円!
(ざっくりな計算ですが、詳細な計算と大差ないはずです。)
どうですか!
この還付金の合計額!
これが、「住宅ローン減税」の威力です!
たった0.7%と甘くみては、大損になります。
住宅ローンを組む人は、絶対にやっておくべき節税対策です。
序章でも言いましたが、サラリーマンの場合、初年度のみ申請すれば、2年目以降は会社が勝手にやってくれる制度になります。
しかしながら、自分で申請しなければ還付金は受け取れませんので、
まずは、忘れずに確定申告をしましょう。
手続きは少し面倒くさいかもしれませんが、初年度のみなので必ず申請しましょう!
「繰上げ返済」は住宅ローン減税期間が終了してから始めないと損をする!
「繰上げ返済」は、住宅ローン減税終了後から始めないと損をします。
これは、住宅ローンの年利が0.7%以下の人限定の節税対策です。
(↑ここ重要です。)
超低金利時代と呼ばれる、今だからこそ成り立つ方法です。
今回もこれ以上ないくらい、簡単なシミュレーションで説明したいと思います。
少しでも得をしたい人、損をしたくない人は、しっかりついてきて下さい。
<条件>(前章と同じにします)
○借入金(ローン金額):3000万円
○毎年、100万円ずつローン残高が減る返済をするものとする。
○住宅ローンの利率は年利0.4%とする。
<結果>
1年間にかかるローン利率は0.4%ですが、還付金として戻ってくる金額は、ローン残高の0.7%です。
利息で払う金額より、還付金として戻ってくるお金の方が大きいのです。
計算式にすると、
(還付金利率0.7%-ローン利率0.4%)=0.3%
毎年0.3%分だけ得をすることになります。
これを13年間にすると
1年目:3000万円×0.3%=90,000円
2年目:2900万円×0.3%=87,000円
3年目:2800万円×0.3%=84,000円
4年目:2700万円×0.3%=81,000円
5年目:2600万円×0.3%=78,000円
6年目:2500万円×0.3%=75,000円
7年目:2400万円×0.3%=72,000円
8年目:2300万円×0.3%=69,000円
9年目:2200万円×0.3%=66,000円
10年目:2100万円×0.3%=63,000円
11年目:2000万円×0.3%=60,000円
12年目:1900万円×0.3%=57,000円
13年目:1800万円×0.3%=54,000円
◎13年間の利息の差額で得る金額の合計は、93.6万円!
(ざっくりな計算ですが、詳細な計算と大差ないはずです。)
どうですか?
これが、繰上げ返済を早目にしないことのメリットです!
おかしな話しですが、住宅ローン減税期間中は、繰上げ返済をすればするほど損をするのです。
当初、国は、国民が住宅ローンを組みやすいように「補助」をしようとして、「住宅ローン減税」をはじめました。
しかし、超低金利時代の今では、住宅ローンの利率より、減税率の方が大きくなってしまい「得」をする人が出てきてしまったのです。
いわゆる「逆ザヤ」現象が起きているのです。
そのため、近年、「住宅ローン減税」の制度が見直しされています。
これが実状です。
現状の制度は、最長13年間、減税率は0.7%ですが、
以前の制度は、最長10年間、減税率は1.0%でした。
条件としては、以前の方がもっと得をする制度でした。
極端な話しをすると、
住宅ローン3000万円を組んだ直後に、宝くじで3000万円当たったとしても、
すぐに繰上げ返済をするのではなく、住宅ローン減税期間が終了してから、
一気に繰上げ返済をする方が、トータル的に得をするのです。
オトキヨ家の作戦
オトキヨ家の住宅ローンは「フラット35」を適用しての固定金利です。
はじめの10年はローン利率約0.8%、その後は約1.1%です。
当時の「住宅ローン減税」申請時の制度では、
最長10年間で減税率1.0%でした。
そのため、10年間は、毎年0.2%分、得をする計算になります。
私は繰上げ返済を少しでも早くして、ローンを早く終わらせたかったのですが、
この事実に気づいてからは、10年間は繰上げ返済をすることをやめました。
住宅ローン減税期間が終了するまでは、お金をせっせと貯めることにしました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事のまとめですが、
○「住宅ローン減税」の力は絶大なので、必ず申請しよう!
○「繰上げ返済」は住宅ローン減税終了後から始めないと損をする!
上記について紹介と解説をしました。
住宅ローン減税の重要性がおわかり頂けましたでしょうか?
オトキヨ家では、繰上げ返済せずに、余剰資金は貯めておくことにしましたが、
せっかく貯めたお金を、そのままにするのはもったいないので、
余剰資金で「投資」をすることにしました。
「投資」は元金が増えるか減るかわかりませんので、なるべくリスクの少ない投資商品を選んで投資をしています。
現在、株や国債や投資信託について勉強中です。
少しでも増えてくれればと願いながら奮闘しています。
今回の記事が、住宅ローンを組んでいる人、またはこれからローンを組む人にとって、少しでも有益な情報になればと願っております。
それでは!