うつ病の予防・改善には、日光を浴びることが有効です。
今回は日光を浴びることで、脳・体にどのような影響が出るかを紹介します。
うつ病の救世主 「セロトニン」
「セロトニン」とは別名「幸せホルモン」と呼ばれる脳内物質の一つです。
セロトニンを脳内で発生させることで、下記の効果が得られます。
・気分が良くなる。
・メンタルが安定する。
・爽快感が出る。
・やる気が出る。
・集中力がアップする。
・頭がスッキリする。
セロトニンはどうやったら発生するのか?
セロトニンは体内・脳内で作り出されるもので、以下の「行動」で作りだされるとされています。
・日光を浴びること。
・リズム運動(ウォーキングやジョギング)
・咀嚼(そしゃく:食べ物を食べること。噛むこと。)
日光を浴びることについては、部屋の電気の明かりでは駄目です。
光量(こうりょう:光の量)が足りません。
セロトニンは目から吸収された日光により作り出されます。
セロトニンは日中によく出る物質で、特に朝に良く発生します。
そのため、起床後、30分~1時間内に日光を浴びることが有効とされています。
リズム運動はウォーキング、ジョギングなどがあり、リズム運動をすることでセロトニンが発生します。
咀嚼については、食べ物を食べることで、リズム運動にもつながります。
ガムを噛むことも咀嚼になり、リズム運動になります。
またセロトニンの材料の元になるのが、「トリプトファン」という、必須アミノ酸の一種です。
しかし、これは体内で作り出すことができず、食べ物から接種する必要があります。
トリプトファンは、肉、米、大豆、乳製品に多く含まれており、普通の食事をバランスよくとっていれば、必要なトリプトファンは接種できます。
うつ病患者は、少しずつ実践しよう
「セロトニンが大切ということや、セロトニンを発生させる方法についてはわかったけど、うつ病患者にはハードルが高くない?」
という声もあるでしょう。
実は、うつ病患者には、ハードルが高い行為ばかりなのです。
日光を浴びる。 → そもそも、うつ病は朝発症することが多いので、動くこと自体ができない。
リズム運動をする。 → そもそも、何もしたくない、できない。
咀嚼をする。 → そもそも食欲がない。
上記は、重度のうつ病患者には、難しい行動ばかりです。
そこで僕がオススメする方法としては、
まず休息して下さい。
寝て下さい。
寝て、エネルギーを溜めて下さい。
何日寝ても構いません。
その内、起き上がることが、できるようになるはずです。
トイレに行くなど、生理現象の時には必ず起きるはずです。
そこからスタートです。
まずはじめにして欲しいことは、日光を浴びることです。
朝でなくても構いません。
昼でも結構です。
まずカーテンを開けて下さい。
空が曇っていても構いません。
曇りの日でも、必ず効果があります。
それほど、太陽の力は凄いのです。
食べ物に関しては、何でもいですが、少しでも食べて下さい。
オススメは「バナナ」です。
食べやすいですし、すぐに体のエネルギーになります。
リズム運動に関しては、ウォーキング、ジョギングなどは、重度のうつ病患者には無理です。
まずは、家の周りや近所を一周するくらいの「散歩」からはじめてみて下さい。
上記のように、それぞれの行動について、まずは出来ることからはじめてみて下さい。
そして、少しでも出来た自分を精一杯褒めてあげて下さい(笑)
僕の経験談
僕は5回目のうつ病を発症したとき、長期休職を余儀なくされました。
当時、日光が大切なことは、既に知っていたので、朝起きたら、まずカーテンを開けて、ぼーっと座りこんでいました。
僕には会社の同僚に、僕と同じように精神病で苦しんでいる人がいました。
その同僚から、
「散歩はおすすめだよ。」
と教えてもらったので、散歩をはじめることにしました。
はじめは動くことすらできなかったので、散歩はできませんでした。
しかしながら、毎日、朝に日光を浴びて、寝るだけ寝てエネルギーが回復してきたら、次第に動けるようになり、同僚が進める散歩をはじめることができました。
しばらく続ける内に、みるみる体調が良くなっていることを実感しました。
また、ネットや本で調べる内に「セロトニンの効力」について知ることになりました。
今では、朝、会社に行く前に、朝日を浴びながら散歩をしてから出勤するようにしています。
僕は「朝散歩」と呼んでいますが、うつ病にとってとても効果的です。
雨の日はカーテンを開けるだけで、散歩はしません。
ところが、そんな日が数日続くと、明らかに体調・精神状態が良くないことに気づきました。
僕は天候で、体調・精神状態が左右されやすい体質なことを改めて実感しました。
まとめ
「セロトニン」はうつ病患者にとっては、救世主です。
僕は、最近の休職まで、セロトニンの存在を知りませんでした。
調べていく内に、体調を整えるために、とても有効な脳内物質(ホルモン)ということを知りました。
また、自分の体で実験?することで、セロトニンの有効性も実証しています。
太陽の力は本当に偉大です。
うつ病で思うように動けない方、気分が優れない方、
まずはカーテンを開けることから始めませんか?
きっと人生が変わるはずです。
私が変わったんです。
きっとあなたも変われるはずです。