著者:河野 英太郎 2012年発行
今の自分に必要な仕事のコツがいくつか掲載されていたので紹介します。
<以下、本の要約・紹介>
日本人は伝統的美徳である、礼儀や丁寧さ、感情面への配慮が必要以上に大きい。
悪い意味では、「まじめすぎる」のである。
日本で良いとされている礼節さ・まじめさは、ビジネスの世界では遅れをとる要因になっています。
①:報・連・相の前の枕言葉をやめよう
結論、答えから話し出すクセをつけよう。
ホウレンソウの優先順位は、対面→電話→メールの順。
「とりあえず」という言葉をやめる。「まず」という。
②:メールはタイルトルだけで内容がわかる形で送る。
NG・・・「○○会議について」、「○○の案件の条件について」
OK・・・【資料請求】:○○会議、【見積り依頼】:○○案件
メールのタイトルの変更はすぐに実践できる仕事術です。
私もすぐにタイトルのつけ方を変えました。
メールは箇条書きがよい。箇条書きは7点までとする。
スクロールしないと見れないメールは送らない。
CCメールには、アクションを起こしてほしいときは○○さんと名前を入れる。
メールはできる限りすぐに返信をする。
③:顧客に徹底的に合わせたコミュニケーション
相手と同じ土俵に立ち、同じ言葉を使うことでコミュニケーションは飛躍的に向上する。
打合せ・商談の場で、相手の情報レベルがわからないときは、
「まず背景、経緯について念のため説明させていただきます。」と切り出す。
本題に入ってと言われたら、本題に入る。
人の名前は役職ではなく、名前で呼ぶ。
人のプロフィールに興味をもつ。
出身地や趣味については常に覚えるようにする。
④:優秀な若手を潰さない。自分が潰れないこと。
優秀な若手が潰れるのは、会社の損害。
「自分ならできる」「やらなければならない」と自分を追い込み、あせりと悪循環を生み出す。
そして限界を超え、精神的、肉体的にも折れてしまう。
この状況は避けなければならない。
会社にとって大きな損害だ
自分の限界を超えてしまっていると感じたら、本分以外の仕事は引き受けるべきではない
勇気を持って断ることが大切だ。
複数仕事を抱えるときは、自分にとって新しい仕事は一つに留めるべき。
また、時間は限られているので、常に自分の中の優先順位を決める必要がある。
例:家族→お客→社内→チームメンバーなど。
⑤:人間はやれることしかできない
どのような状態、極限状態でも淡々と仕事を進める人がいる。
そのような人達は、
「今すぐ命を取られるわけではない。」
「やるべきことは決まってきる。」
「別にたいした問題ではない」
と常に言い聞かせている。
それでもダメだった場合、
「人間はやれることしかできない」と言い聞かせている。
⑥:その他のキーワード・仕事術
○議事録はその日に出す。
○報告書は冒頭に要点をまとめる。
→3点までとする。4点では多い。2点では少ない。
○紙資料は保管しない。すぐにPDFにしてしまう。
○リーダーがチームを細かく管理しすぎるとチームはうまく回らない。
→これは若いころに優秀な社員として過ごした人が陥るパターンである。
○苦手な相手がいることはある。
→その場合逃げてもよい。他で力を発揮できればよい。
○自分への駄目出しはしない。
○目標達成にメンターは不可欠だ。