著者:越川 慎二 発行:2020年
様々な分野の第一線で働く企業のトップ5%社員の仕事術が紹介されています。
この本が売れに売れて、その後、「トップ5%シリーズ本」が発行されています。
この本の面白いところは、文の主語が、「トップ5%社員は、○○○○」で始まるところです(笑)
ハッキリ言って良書です。
ビジネスマンなら一度は読んだ方が良いと感じました。
今の時代にもマッチしている思想・仕事術です。
それでは、以下、本の紹介・要約・感想になります。
<本の紹介・要約・感想>
この本の読書の目的は「知ること」ではなく「行動する」ことだ。
「意識を変えるのではなく、行動を変える。行動を変えることで、意識が変わる。」
失敗を積み重ねて学び、行動を変えることで成功につながる。
悩むのではなく、リスクを抑えながら、行動の数を増やしていったほうが成功にたどり着きやすい。
トップ5%社員は再現性が高い行動をしている。
その結果、他の部署や、他の会社に転職しても成果を出し続ける。
トップ5%社員は「過程・経緯」よりも「結果」を重視している。
失敗したら、どこに失敗があったのだと考える。
トップ5%社員は背伸びしてギリギリ届く目標を、自分自身で設定して実際に達成している。
彼らが大切にしているのは「達成感」である。
トップ5%社員の資料は数が少なく、文字数も少ない。作成時間も短い。
彼らは「伝えること」より「伝わること」を目指している。
トップ5%社員は会議や初対面の場面では、カジュアルな雑談から入り、相手との距離感を縮めて、さらに自分の弱みをさらけ出す。
自己開示をすることで共感を得やすくしている。
トップ5%社員は「挑戦」を「実験」と捉えている
トップ5%社員は行動量が多い。
発言量も移動距離も多い。
5%社員は失敗をさほど悪いものだと思っていない。
むしろ成功しても学びがないことをネガティブに捉えている。
全ては学びだと捉えている。
「失敗を悪いものだと思っていない。」
この部分を真似していきたいです。
トップ5%社員は横の広がりがある幅広い知識と知見を持つことを望んでいる。
彼らは足し算のスキルアップではなく、掛け算のスキルアップを狙っている。
「意識を変えるから行動が変わる」のではなく、「行動を変えることで意識が変わる」
行動をすることに価値があるのだ。
上記がわかっている人は初動が早く、率先して新しいことに挑戦する。
私も行動から変えることにしました。
トップ5%社員は最低限の準備をしたら、すぐにスタートする。
そしてゴールに向かいながら都度修正をする。途中でチェックポイントも設ける。
優秀なリーダーは途中経過で「うまくいっていること」と「うまくいってないこと」の両方を包み隠さず報告している。
トップ5%社員は顧客とのギャップ(需要と供給のギャップ)を埋めるような情報を集め伝える。
95%社員は作業が終わった充実感に満たされ、5%社員は成果を残した達成感を目指している。
トップ5%社員は自分が行った行動、作った資料について積極的にフィードバックを得ようとしている。
会議や失注した顧客に対して、自ら感想と評価を聞きに行き、成功と失敗を突き止めようとしている。
95%社員はフィードバック = ダメ出しとネガティブな印象を持っている。
5%社員はフィードバック = 自分の成長の糧と思っている。
トップ5%社員は緊急度が低いが重要度の高いことに時間を割いている。
5%社員は休暇はしっかり休む。
また有酸素運動になることを積極的に取り入れている。ストレス発散をしている。
定期的にランニングをしている人は他の95%社員の3倍もいた。
トップ5%社員は年間48冊も本を読んでいる。
95%社員は年間2.3冊 実に22倍も違うのだ。
やはり読書の力、ハンパない!
トップ5%社員は週末の金曜日に「やらない作業」を決める人が多い。
→その結果、「やらなくても良かった作業だった」と答えた人が83%もいた。
95%社員は仕事をたくさんこなすことが「効率」がいいと勘違いしている。
その結果、自己満足な仕事が多くなる。
本質を理解している5%社員は「必要な仕事を短い時間で終わらせたら効率がよい」と思っている。
勘違いでしたー!
トップ5%社員は1時間に1回以上、休憩や進捗確認をしている。
トップ5%社員は、チームは上司、顧客への連絡が迅速に行われている。
小さなことでもすぐに報告して自分の中で閉じることはない。
また、5%社員はレスポンスも早い。
トップ5%社員は情報収集にネットを活用せず、書籍や人づてに情報を集めようとする。
また、情報収集や検索時間を抑える傾向がある。
彼らが人脈を広げる理由の63%が情報収集のためでもあった。
一般社員が幸せを感じるは「土曜日の朝」。
トップ5%社員が幸せを感じるのは「金曜日の夜」。
休日が訪れるのをワクワクしているのだ。
また、一般社員が解放感から幸せを感じるに対して、5%社員は達成感から幸せを感じる。
5%社員は仕事すること自体が目的であるのではなく、仕事によって生まれた成果を重視している。
作業が終わったからではなく、作業が成果に繋がった達成感を重視している。
5%社員は失敗の先に成功があることを理解している。
致命的な失敗はしないよう最低限の準備はするが、すぐに始めて修正している。
はじめから完璧を目指すのではなく、途中で修正しながら進む方が成果を残しやすいのだ。
5%社員は「8割」の精度や目標値を設定して意図的に完璧を目指さないようにしている。
そのおかげで、どんどん先へ進み行動量を増やすことができる。結果として成果を残しやすい。
トップ5%社員に完璧主義者はいなかった。
むしろ本質を見抜き、要点だけ押さえてズルをする。
完璧主義な人は自分一人で抱え込もうとする。
少し楽に考えた方が人生楽しむことができる。
「失敗してみると、完璧を目指すことがいかに無意味なことかわかる。」
人やビジネスの価値は「再現性」で決まる。
「特定のことができる」ということは「特定のことが再現できる」ということ。
この本で初めて知りました。
トップ5%社員は「この手順が絶対合っている」とは思っていない。
常に模索し、行動を変えていき「行動実験」することが習慣になっている。
トップ5%社員は1~2週間に一度振り返りの時間を取る人が一般社員より8倍もいる。
週に1回は15分の内省タイムを持っている。
要するに、振り返りの時間を持つことですね。
他の「トップ5%シリーズ本」にも書いてありますが、この「内省タイムをもつ」とビジネスが爆上がりするらしいです。
それほど、効果的な習慣行動です。
私も実践しています!
トップ5%社員はトラブルやアクシデントが起きても臨機応な対応ができる人材である。
5%社員は失注や資料の作成など、自分の行動を振り返る。
「差し戻し」は最も無駄だと認識している。
差し戻しは認識違いから起きることを理解している。
そのため、相手と自分のイメージが重なるように作業を続けて成果物を提出する。
トップ5%社員ははアウトプットを意識している。
また自分が創造力に優れているわけでもないことを知っている。
むしろ誰かに意見を求めたり、人と人をつなぐことに積極的になっている。
トップ5%社員は思いついたことを臆せずアウトプットしているのも特徴的だ。
5%社員は笑顔を大切にしている。雑談力も鍛えている。
笑顔で、雑談混じりに、思いついたことを臆せず発言する上司。
僕は好きなんですよね、この上司。
今日やるべきことは前日にチェックしている。
最も仕事を詰め込むのは午前中。
夕方にはやるべき仕事が片付いて定時で帰る。
トップ5%社員は「今ちょっといい?」が口癖。
→組織内で円滑なコミュニケーションをとるために使っている。
ザイオンス効果:単純接触効果。繰り返し特定の人と接する機会が増えれば、好感度が高まる。
「いい人」にとって「5%社員」は異質な存在。
「いい人」は摩擦を抑える。その結果、「どうでもいい人」になってしまう。
5%社員は摩擦を恐れない。そのための自分なりの価値観と評価軸を持っている。
胸にささる。。。
トップ5%社員はアイデアは質ではなく、量を出している。
5%社員は「~しよう!」、「やってみよう」と、レッツ!で終わる。
トップ5%社員は、できない仕事は、「それはできません」という。
やらないことを決断する能力に長けている。
トラブル対応も早い。
トラブル対応は対応が遅くなるほど、後で時間を奪われることを知っているのだ。
複雑な問題を解決するには、アイデアの量にこだわった方がよい。
タスクや仕事を受けた時は、いつレスポンスができるかを即座にシミュレーションして答えている。
未経験の業界や知見のないプロジェクトに対して、入門書から関連資料からインプットをはじめ、専門書や業界誌に目を通すことで雪だるま式に加速度的に知識を増やしていく。
外部から来た経営層の人達は、皆、この行動をしています。
トップ5%社員の7割が社内外にメンターを持っている。
メンターを正式に頼みづらければ、ロールモデルとして、観察して、真似ることが成長への近道。
様々なビジネス書に書いてあります。
それほど、メンターから学ぶことが多いということですね。
今目指すのは働き方改革ではなく「会社の儲け方改革」「個人の稼ぎ方改革」。
人が幸せになるのは「自己選択権」を持ったときだ。
この本の読書の目的は「知ること」ではなく「行動する」ことだ。
有益なのは、著者の視点ではなく、AIが行動観察から導きだした「事実」というところです。
著者の主観・思想ではなく「事実・結果」なのです。
・意識を変えるのではなく、行動を変える。
・行動量を増やす。
・失敗を悪いものだと思っていない。
・「過程・経緯」より、「結果」を求めている。
・やらない仕事を決める。
・定期的に「内省タイム」を持つ。
・完璧ではなく、80%で次々に仕事をこなす。
・フィードバックはダメ出しではなく、成長の糧として受け取る。
・「土曜日の朝」ではなく、「金曜の夜」に喜びを感じる(笑)
私は上記のことを行動(実験)していきます!
そして私自身変わります!