著者:守口 徹
発行:2020年
<本の紹介・要約・感想>
「眠れなくなるほど面白い 図解 ○○○○」シリーズ。
門外漢の私にも、要点が簡潔にわかるところが好きになり読むようになりました。
脂質は人間が生活をしていく上で必須栄養素と言いながらも、どこか悪者じみたところがありますよね?
以下、要約・感想です。
脂質は、糖質、タンパク質と並ぶ3大栄養素の一つ。
脂質は、エネルギーとなる細胞膜を作る。
脂質は、いろいろな種類があり、バランスよく摂る必要がある。
一部を除いて、
油:常温で液体 脂:常温で個体
(魚油などは常温で液体。 ココナッツオイルなどは常温で個体。)
常温で個体の脂は太りやすい。常温で液体の油は太りにくい。
太りやすいイメージありますよね。
脂質とは、一般的には中性脂肪のことを指す。
中性脂肪はグリセロールに脂肪酸が3つ結合して構成されている。
脂肪酸の分子構造は、炭素、酸素、水素からなる。
炭素のつながる数が少ないものから「単鎖脂肪酸」、「中鎖脂肪酸」、「長鎖脂肪酸」という。
中鎖脂肪酸は炭素の数が比較的少ないとされ、「燃えやすい、代謝がよい脂肪酸」とされている。
脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の二つがある。
「飽和脂肪酸」は炭素が水素で満たされている。「不飽和脂肪酸」は、水素との結びつきが欠けている。炭素間に二重結合がある。
「飽和脂肪酸」は油脂として固い。「不飽和脂肪酸」は粘性が低い。
「一価不飽和脂肪酸」は炭素の2重結合が1ヶ所のみ、「多価不飽和脂肪酸」は炭素の2重結合が2ヶ所以上。
多価不飽和脂肪酸は体内で作られない脂肪酸のため、必須脂肪酸と呼ばれる。
オメガ3,6系の油は、「多価不飽和脂肪酸」、オメガ9系の油は、「一価不飽和脂肪酸」
どんな油でも「飽和脂肪酸」、「オメガ3系」、「オメガ6系」、「オメガ9系」の油を含んでいる。
総称として、主成分が一番多いものを呼び名としている。
えごま油はオメガ3系の比率が多く異質な存在。
魚油は、実はオメガ3系の油比率は多くないが、オメガ3系でも重宝されるEPAやDHAを豊富に含んでいる。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール):肝臓から全身に運ぶコレステロール。
HDLコレステロール(善玉コレステロール):血管に付着した古いコレステロールを回収して肝臓に運ぶ。
総コレステロールは多くても構わない。バランスが大切。
脳の65%は脂質で出来ている。
オメガ3系、特にDHAが脳の神経細胞を柔らかくし、脳機能を正常に保つ。
オメガ3系を摂ることは、うつ病、認知症、記憶力改善につながる。
オメガ6系脂肪酸は体内で作り出せないため、必須脂肪酸と呼ばれるが、現代社会ではオメガ6系脂肪酸は取り過ぎている。
日本人にとって理想的な脂質の比率はオメガ3系脂肪酸「1」に対して、オメガ6系脂肪酸「2~4」とされているが、実際は1:20以上との報告もある。
脂のバランスが悪く病気になるものとして、高血圧、心臓病、がん、うつ病、認知症がある。
魚の缶詰はオメガ3系脂肪酸を効率よく摂取できる。
魚を週3回以上食べると最強に健康になる。
良質な油は1日こさじ一杯、4gの摂取で身体は激変する。
えごま油、アマニ油、サチャチンオイル。
これらの油は熱に弱いため、加熱調理はNG
これらの油は、長期保存が不向き。開封後は冷蔵庫保存する。
・体に良い油を摂取すること。
・サバ缶は良質な油の宝庫!EPA,DHAが豊富!
・えごま油とアマニ油を毎日こさじ1杯飲むと良い!
逆に言えば、体の不調もあまりありません!
なので、効果あるのかな(笑)