著者:インフォビジュアル研究所
発行:2017年
<要約・感想・まとめ>
「銃・病原菌・鉄」という少し難解な本を読んでいると、人類史に関する記述が多く出てきて理解すること難しくなり、本を読むのを途中で辞めました。
人類史と言えば、昔学校で習った、「最古の人類の名はアウストラロ・ピテクス」ぐらいしか頭に思い浮かばなかった私は、今一度、人類史に触れてみようと思い、「図解」という簡単そうな本から触れることにしました。
この本は、宇宙の誕生から人類の誕生が大まかに記されており、そこから人類がどのようにして現代にまで命を繋いできたのかを、様々な人類の転換期を題材にして記載されています。マンガではなく、半分文章、半分図解という感じで分かりやすく説明がしてある本でした。
私がこの本で興味を持ったのは、人類の誕生から狩猟採集生活を経て、農耕生活に至るまでの過程でした。
以下が要約になります。
138億年前:宇宙の誕生
46億年前:太陽系・地球の誕生
5~6億年前:軟体性の水中動物出現。現在の動物の祖先が出そろう
4億~5億年前:節足動物、脊椎動物が海に出現する。
3億9000万年前:生物が海から地上へ
2億5200万年前:生物の絶滅が起こる
2億3000年前:恐竜誕生
6600万年前:隕石落下により生物絶滅
600~700万年前:サヘラン・トロプス アフリカ中部チャドで発見
420万年前:アウストラロピテクス
40万年前~4万年前:ネアンデルタール人
20万年前~:ホモ・サピエンス誕生
1万年前:農業革命 農耕開始→人類が爆発的に増えだした
紀元前5000年頃:中国で稲作が開始されている
2400年前:朝鮮半島から稲作が日本に伝わり狩猟採集生活から農耕生活へと変化する。
<感想>
私が認識していた最古の人類はアウストラロ・ピテクスではなく、「サヘラン・トロプス」であり、人類の発祥はアフリカ大陸でした。
また現在の人類の原型は「ホモ・サピエンス」であり、20万年前に誕生していることを知りました。
また地中の誕生から現在までを「1日」と過程すると、ホモサピエンスの誕生は、約23時間59分56秒と、たった4秒前という計算になります。そのたった4秒の間に人類は地球上の生物の中の覇者となると同時に、地球環境を汚染し、生物が生きにくい環境を作りつつあるということになります。
また、農耕生活が始まったのが1万年前で、日本に伝わったのが2400年前です。
これからわかることは、狩猟採集生活から農耕生活に変わったことで、人類の栄養素の多くは、穀物の中に含まれている糖質が大部分を占めるようになったことです。
狩猟採集生活の長い時間を考えると、人類に必要な栄養素は、DNA的にも糖質は必須ではないことがわかります。現代病の多くである成人病と言われる様々な病気は、糖質の摂りすぎで起きている病気とも考えられます。
私は、現在ダイエットと体調管理のために、糖質(米・麦など)を制限をしています。むしろ糖質を全く食べていません。それでも全く問題なく、むしろ体調は良くなってきています。
元々狩猟採集生活期間が長いため、私達の身体は別に糖質がなくても十分生きていけることがわかりました。